委員長挨拶

朝晩の涼しさに秋の気配をかすかに感じられる頃となりました。私たち、東北大学法学部模擬裁判実行委員会の公演も、市民のみなさまの温かいご支援を賜りまして今年で66回目となります。

 

     当委員会の活動は、「法学部生としての視点から社会問題を取り上げ、市民の皆様が法と社会の関わりについて考えるきっかけを作ること」を目的としており、この目的を達成すべく毎年秋に模擬裁判公演を行っております。毎回、注目の時事問題や世相を反映したテーマを取り扱っておりますが、本年度のテーマは「いじめ」に決定致しました。

 

    「いじめ」という問題は非常に根深い問題であり多方面から注目を浴びてきましたが、いじめに伴う生徒の自殺といった心が痛む報道が、以前にも増して頻繁にマスメディア上を飛び交うようになりました。また、SNSの普及によるいじめの内容の多様化・陰湿化という問題も増加傾向にあります。それらを受けて、いじめが起きにくい土壌の形成を目指したいじめ防止対策推進法が平成25年に制定されましたが、条文の中のいじめの定義が曖昧であるという問題や制定後もいじめへ対する取り組みに自治体ごとの温度差が存在しているという課題が残っており、これらを解消すべく今後も活発な議論が進められると予想されます

 

    一つの行為が、ある捉え方によっては「いじめ」となり、また別の捉え方では「悪ふざけ」となってしまうという曖昧さこそが、いじめ防止を困難にしているという実態を受け止め、本公演では、仲の良かったグループ内での「いじり」が悪質化し、最終的には「いじめ」へと繋がってしまったという事例を描きます。一般に「いじめ」と呼ばれる行為が法廷でどのように扱われるのかという民事的な手続きや、学校側の法制度に基づいたいじめ防止対策が描かれる裁判劇特有のシーンにぜひともご注目ください。

 

    ご覧いただいた市民の皆様に、改めて「いじめ」とはどのようなものなのか、そして「いじめ」を未然に防ぐために自分に何ができるのかを考えていただければ幸いです。

    最後になりましたが本公演に際し、本学部法学部長樺島博志教授、顧問の稲葉馨教授、仙台弁護士会の方々、東北大学法学部同窓会、先輩諸兄を始め、関係各方面より多くのご支援を頂きました。ここに深く御礼申し上げ、委員長挨拶といたします。

       

 

東北大学法学部模擬裁判実行委員会

66代委員長 鈴木 郁海

 

 

 

 

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