委員長挨拶

 

 秋も一段と深まり、朝夕の寒さがひときわ身に染みるようになってまいりました。私たち、東北大学法学部模擬裁判実行委員会の公演も、市民のみなさまの温かいご支援を賜りまして今年で65回目となります。

 

 当委員会の活動は、法学部生としての視点から社会問題を取り上げ、市民の皆様が法と社会の関わりについて考えるきっかけを作ることを目標とし、毎年秋に模擬裁判公演を行っております。毎回、注目の時事問題や世相を反映したテーマを取り扱っておりますが、本年度のテーマは「介護」に決定致しました。昨年には介護保険法が改正され、今年に入ってからも低介護度者への給付削減の審議入りなど介護への取り組みは依然継続され、今後も活発化していくと思われます。

 

 高齢化社会が進む現代において、体の自由が利かなくなり、痴ほうの症状が出るなど、介護が必要となる家族が増えました。それに伴い、高齢者の支え手の不足により、介護者が精神を病んだり、被介護者に危害を加えたりするなどの問題も深刻化しています。また、都市部への人口の集中、核家族化などから、現代の人が人とのつながりや高齢者と向き合うことを避けているようにも考えられます。家族の介護は確かに大きな負担となりますが、介護を身近なものととらえていくことが今後の社会に求められているのではないでしょうか。

 

 本公演では、「介護」の中でも特に近年話題に上ることの多い「介護離職」を切り口として、主人公が周囲から孤立し、心身ともに疲弊した結果起こしてしまった殺人事件を契機とする刑事裁判の一連の手続きを描きます。その中で、少子高齢化が進む社会での介護を取り巻く法制度がどのように介護者を支えているのか、また円満な介護を行うためにはどのような心構えが必要なのか、ご来場頂いた市民の皆様に考えていただきたいと思っております。

 

 本公演が、皆さまが「介護」について見つめ直すきっかけとなれば幸いです。至らない点もあるかと思いますが、最後までごゆっくりお楽しみください。

 

最後になりましたが、本公演に際し、本学法学部長平田武教授、稲葉馨教授、ならびに内田正之先生、草場裕之先生をはじめとする仙台弁護士の方々、東北大学法学部同窓会、先輩諸兄をはじめ、関係各方面より、多くのご支援を賜りました。ここに実行委員一同、心より御礼申し上げます。 

 

 

東北大学法学部模擬裁判実行委員会

65代委員長 藤原 研吾

 

 

 

 

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